引越し料金は、何人が何時間働くのかというのがベースになります。平成2年に国土交通省が「標準引越運送約款」を制定しました。この約款では、100kmを超えない場合は時間制料金とし、4時間制・8時間制という方式を採っています。
つまり、4時間をベースにしてその中で作業を終わらせるか、8時間をベースにして1日の作業とするかで料金は違ってくるのです。サービス内容によっても価格は異なります。
引越し会社の相見積りを取るときは、なぜ価格に違いがあるのか、よく調べてください。単に他の引越し会社より安くするというのでは、最初の価格設定に根拠がなかったということになります。
条件を変更しないのになぜ安くなるのか、きちんと聞くべきですね。引越し会社のほうでは、価格によってスタッフを変えることもあります。慣れたベテランは当然作業賃金が高くなるわけですから、価格だけで引越し会社を選ぶのは危険ですね。
良い引越し会社のポイント
まず、自社のサービスについて明確に説明できる引越し会社がいいですね。次に、スケジュールをきちんと管理してくれるかどうかです。見積書にスケジュールを書き込んでいる引越し会社は、おそらくほとんどありません。
ただ引越しの業者の中にはは、搬出・移動・搬入の時間が、それぞれ何時から何時までかを、見積書に書き込むようにしている会社もあります。
見積書を見て、ただスタート時間だけが記してある場合は、「おおよそのスケジュールを書いてください」と頼むといいですね。特にマンションでは、終わりが未定ですと、近隣の住戸に迷惑をかけてしまうかもしれません。
スケジュールをできるだけ管理するのは、引越し時のトラブルを避けるためにも大切です。訪問見積もりの際に、打ち合わせにかけてくれる時間を、いい引越し会社かどうか判断する基準にしてもいいかもしれません。